私たちN-DOVEは2015年6月から長崎の若者を中心に「民主主義と平和を訴える活動」を行ってきた団体です。
長崎県に長崎県東彼杵郡川棚町川原(こうばる)地区という美しい自然、人々のつながり、日本の古き良き風景が残る地域があります。
日本では有史以来右肩上がりで増え続けた水需要が、1990年代をピークとして減少し始めました。人口減少と節水器具普及のもとで、今後水需要は増えることはないと言われています。
しかし、時代の流れに逆行するように川棚町川原では、住民の反対がありながら水不足・洪水対策のために県によって推し進められようとしているダム建設事業が存在しています。この石木ダム建設は合理性のないダム計画(治水・利水の両面からみて)、建設ありきの深刻なデータ改ざんによる水需要予測、住民の意志を無視した法的プロセス、税金を使ったダムの必要性をうたう宣伝など、県の強引な建設推進の中、多くの住民や支援者の方が反対運動を行い50年もの闘いが続いています。
私たちはこれが環境問題、地方行政の問題に留まらず、人間の生きる権利に関わる問題だと考えています。
ただ、同じ県民ですら実際の現地の実態や問題の本質を知らないのが現状です。半世紀に渡るダム建設の歴史、そしてダム建設が不要である根拠、何より現地の美しい風景や住人の方の思いを映像で伝えることで多くの方がこの問題を通して「生きる権利」と「人と自然が共存していく私達の未来」を考える契機にしたいと考えています。